サッカーの指導者の役目【蹴コラムvol.1 】


三角形の面積を求めるとき、当たり前の様に(底辺×高さ÷2)公式を使う。

この公式は、自分自身が考え抜いて発見したのではなく、誰かに習った。

日本では研究者として考え抜く前に小学校で習ってしまう。知っていたか知らなかったかの事だけだがその違いは大きい。この公式は当たり前の様に次のステップの礎の一つとなるからだ。

 

サッカーの監督は選手にサッカーでの公式を伝えるのが仕事だ。

育成の指導者となれば礎となる公式を教え込むのが仕事だ。

 

サッカーの指導者の役目
日本はまだまだサッカーの専門性を伝える力がある指導者が圧倒的に少ない。

サッカーも本に書いてある事柄をコピーし配布したところで伝えられない。

プロもどきも少なくははいが育成指導者の大半がボランティアであるが故でもある。

たくましさを育む教えや協調性などの社会性を伝える語録は持ち合わせていても、

突っ込んだサッカーは語れず、選手に①自分で考えろとか、②選手の自主性を尊重しているとか言って修行僧の様に子供たちをじっと眺めているのがおちだ。

   それなりの雰囲気や元気はあっても、よくいるダメな指導者は教える事と選手の判断にまかせる事柄に一貫した秩序を保てない。また教える知識も少ない。また知識はあってもスキルが足りないのも困る。

 

その指導者をどう見るか?それに尽きるが、スポーツのよいところは結果に出る事だ。勝敗だけではない。指導者の技量はゲームに出る。いったい選手たちにサッカーの何をさせたいのか?コートにどんな絵を描きたいのか?例え未完成であってもどこに向かっているのか?全てが表現される。言い訳は効かない。

やっているのは選手だが、やらせているのは監督だからだ。これほど理屈が解りやすいスポーツはない。

よい選手になりたければよい指導者に付くこと、よい指導者になりたければよい指導者に巡り合うこと。

今J1よりJ2がおもしろい。京都の大木監督、湘南の曺監督、北九州の三浦監督がいい。



<磯部 成範磯部 成範 / Shigenori Isobe

Profile

選手歴
清水東-東京農業大学-静岡ガス
指導歴
静岡学園高校コーチ 1995全国高校選手権優勝
エスパルス強化担当 ロプタ静岡監督