2013.01.02
選手のレベルアップとチームの勝利との関係について。【蹴コラムvol.3 】

①目標にしていた試合に負けると「うちのチームは試合の勝敗を気にすることなく、全員のレベルアップを目指している。」と言ってしまう。

②「あそこのチームは試合には勝つが、やたら蹴るばかりで個々の基本がなっていない。」

③「このチームは勝利至上主義なのか?下手な子も上手くなれるのか?」

以上は、一般的な指導者やご父兄のよくある質問や見解です。
これらの発言の根源にはあるサッカーに関する共通のテーゼが横たわっていると思われます。

それは「...「勝つこと」は即ち「上手いこと」なのか?...」です。
 
 
結論から言ってしまえば、育成期における個人のレベルアップ、上手くなること(育成)とチームの勝利(大会優勝など)は、同じ土俵で横並びに語られるシロモノではありません。
全国大会で優勝した11人がそのまま日本最高レベルの11人ではない事は簡単にご理解頂けると思います。

しかしながら、サッカー指導者を標ぼうする者ですら、ほんとんどが「勝ったから うちのチームの選手の方が上手い」と、勝利イコール「上手いこと」、この間違った教義の信者になってしまっています。

①目標にしていた試合に負けると「うちのチームは試合の勝敗を気にすることなく、全員のレベルアップを目指している。」と言ってしまう。  ②「あそこのチームは試合には勝つが、やたら蹴るばかりで個々の基本がなっていない。」  ③「このチームは勝利至上主義なのか?下手な子も上手くなれるのか?」  以上は、一般的な指導者やご父兄のよくある質問や見解です。 これらの発言の根源にはあるサッカーに関する共通のテーゼが横たわっていると思われます。それは「...「勝つこと」は即ち「上手いこと」なのか?...」です。     結
では、両者の関係はどう考えるべきでしょうか? 私は、選手自身のサッカーのレベルアップを「目的」とするならば、チームの勝利は1つの「指標」であり、「目標」と考えています。両者の関係を表現するならば、目的(育成)という円の内側に、目標(勝利)という円が入り込んだ「2つの同心円」という感じでしょうか。
また育成という円の外側にはさらに大きな目的である「社会に役立つヒトづくり」が位置するでしょう。
 
育成期での勝つことによる達成感は自信に繋がりますが、振り返ると間違った自信に繋がってしまったケースが少なくないのも確かです。育成期に大切なことは、試合にどうやって勝ったのか、どうして負けたのか、勝敗とういう結果それ自体ではなくその内容です。
選手のその後の上達は、試合に勝っても負けても、試合内容と指導者の導き方次第でプラスにもマイナスにも振れてしまいます。
逆に、だからこそ、サッカーの内容を吟味できない指導者は「勝つか?負けるか?」しか「試合の味」を判断できないため、すべてがこの点でのみサッカーや選手を評価することになります。一般的なサッカー指導者のほとんどが正しい内容の吟味ができないのですから、ご父兄には尚更そこが解りづらい処でしょう。

そこで、良い指導者の見分け方、良いチームの見分け方の簡単な指針を少しだけ下記に並べてみます。参考にされて見て下さい。

良い指導者、良いチームは、

①指導者のサッカーの見解に基準がある。
②指導者の見解にいつも一貫性がある。
③戦い方にチームカラーがある。
④選手のプレーが偶然の連続ではなく必然的なゲーム運びがある。


以上、一言で言い表せば「チームに哲学があるかないか」ということです。また、経験豊富な指導者からは知って得する知識よりも、知らなかった為に損をしてきた知識を得る事ができる、この点も付け加えたいポイントです。