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日本のバイヤーに聞いた!人気の時計


次にご紹介するのは、70年代前半に製造されたカルティエの美しいヴィンテージのベースボールだ。フィリップス社はハイ・エスティメートを10万スイスフラン(約1200万円)に設定していたが、入札者はフェンスに向かって振りかざし、40万3200スイスフラン(約4871万円)という見事な価格でハンマーが振り下ろされた。

 別名「ペブル」と呼ばれるこの珍しいカルティエは、70年代初頭のワイルドで予測不可能な世界を表現している。フィリップス社の報告によると、現存するのはわずか6点とのことなので、ロット88の高額な結果は驚くべきことではないが、ブランドやモデルを問わず、4倍の高額落札というのは注目に値する。

カルティエ "ベースボール" – ロット88 – 40万3200スイスフラン(ハイ・エスティメート10万スイスフラン)。

無銘のミニッツリピーター

 先週、コールが紹介したこの作品は(記事「フィリップスオークションに登場した無銘のミニッツリピーター・クロノグラフ」参照)、見る者を興奮させるものであり、オークションに出品された注目すべき時計だった。無銘の時計がハイ・エスティメートの1万5000スイスフラン(約180万円)を超えて16万3800スイスフラン(約1978万円)になるのは、そうそうあることではない。そして、僕はハイ・エスティメートの4倍でも良い結果だと思っていたが―11倍になるとは!

 かの有名なJ.P.ハグマン製の41mmイエローゴールドケースを備えたこの無銘の時計には、F.P.ジュルヌの作品とされるリピーター機能が搭載されている。時計界の2大巨頭による世界に1つだけの作品であり、あるコレクターは塵も積もれば山となるということで、1992年のユニークピースをコレクションに加えたのだった。

 この無銘の時計が、いつ、どこで、どのような形で次に登場するのか、非常に興味深いところである。

無銘 ミニッツリピーター – ロット91 – 16万3800スイスフラン(ハイ・エスティメート1万5000スイスフラン) 。

F.P.ジュルヌ クロノメーター・スヴラン

 上記のロット12と91が、F.P.ジュルヌが素晴らしい業績を上げていることを示す十分な指標ではなかったとすれば、141がそれを決定打といえるだろう。プラチナ製のF.P.ジュルヌ クロノメーター・スヴラン の001番を所有できる特別な機会となったロット140は、同ブランド初期の頃(2005年に遡る)のものだ。

 F.P.ジュルヌは、コレクター間で常に人気があるため、当初の見積額2万~3万スイスフラン(約240万〜360万円)はすぐに飛び越え、手数料を含めた最終価格は16万3800スイスフラン(約1978万円)という素晴らしい金額になった。1999年の設立以来、コレクター間で高い評価を得てきたブランドの中でも、特に注目すべき豪華なモデルだ。

F.P.ジュルヌ クロノメーター・スヴラン – ロット140 – 16万3800スイスフラン(ハイ・エスティメート3万スイスフラン)。

ロジャー・スミス シリーズ1 “Onely Theo Fennell”

 同じく2005年に開催されたフィリップス・ジュネーブ・ウォッチ・オークションXIIIの中で、最も興味深く、コレクション性の高い作品のひとつが、このロット145だ。ロジャー・スミスのシリーズ1「Onely Theo Fennell」のホワイトゴールド製角型モデルである。ロンドンの小売店テオ・フェネルのために作られたこのモデルは、ロジャー・スミスのシリーズ1の中で唯一のホワイトゴールド製だ。

 ロジャー・スミスの時計は非常に高級で、希少で、特別なもの。そのため、オークションに出品されるのはいつも楽しみだ。当初、8万スイスフラン(約966万円)のハイ・エスティメートが提示されていたロット145は、最終的に54万1800スイスフラン(約6540万円)の高額で落札された。高値になることは期待していたが、予想を上回る結果となったことは間違いないだろう。

ルイヴィトン時計レディース:https://fril.jp/brand/486/category/104